介護の現場では、ほぼ毎日行われている介助。スタッフの重要な仕事の一つです。それだけに介護が必要な方とのコミュニケーションの機会ともなるだけに適切な形で行っていく必要があるのです。
そんな介助のコツでは基本的なところで2つ挙げられます。ひとつは「安全を最優先すること」、もうひとつは「本人の意志を優先すること」です。現代社会では効率やスピードが優先される傾向が見られますし、介護の現場では人手不足の問題もあります。ついつい効率を優先した介助を行ってしまいがちですが、常に「もっとも安全な介助の方法」を選択した上で行っていくようにしましょう。
2つ目はあくまで本人の意志で介助を受ける環境にすること、同意を得ることです。これはまさにコミュニケーションや信頼関係の構築の上で非常に大きな意味を持ってくる部分です。たとえ相手の健康状態に配慮してのことであっても、同意を得ずに一方的に介助をするのはNGです。安全性などの問題で介助が必要だと判断した場合には必ずそのことを説明し、同意を得た上で介助を行う必要があります。
簡単にいえば相手の状況を考え、相手の協力を得た上で介助を行うのが最大のコツです。いくら高度な介助スキルを持っていても、相手の都合を考えない、協力を得られていない状況で行えば安全面などでいろいろな問題を抱えてしまいかねません。
逆に相手のことをしっかり配慮した上で行えば、安全面のリスクを最小限に抑えながら適切な介助がしやすくなるでしょう。介助スキルをきちんと備えているからこそ、踏まえておきたい大事なコツともいえます。